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オゥシーの診察室
股関節形成不全症について勉強されているペンネ−ム「cla's
mam」さんのご指導のもと
予防法や、治療方法などを紹介していきます。
股関節形成不全とは、どんな病気？
予防法
内科療法
外科療法
最後に
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股関節形成不全（Hip
Dysplasia 略してHD)とは？ 股関節形成不全とは 股関節形成不全のリスクが高い犬種であれば、予防できることは何でもすべきであると言われています。特に、子犬のうちから以下４点を充分注意し、心がけましょう。 同じ親から生まれても、生後８週目から食事制限をした子犬は、 股関節形成不全のリスクのある犬種の子犬は、ミネラルの余り多くない食事を与えるべきです。 人間の子供は、骨の成長にカルシウムが必要なので、子犬も、特に大型犬は体が急激に大きくなるのでカルシウムが必要だと添加されている方がおられるかもしれません。 運動は股関節の周りの筋肉を鍛え、関節を安定させるので、とても大切です。 股関節形成不全の犬は、慢性的な痛みを訴えることはなく、間欠的に症状を示すことが多いようです。 股関節にかかる負担を軽減します。 １日２回、２０分程度の散歩が良いでしょう。 痛みが現われた場合、痛み止めの投与などにより、一時的に症状をかなり抑えることができます。 内科療法だけで満足できる結果が得られなかった場合、手術療法が必要となります。 一日中
牧草地で働けるくらいの膨大な運動量をこなすオゥシーにとって、 参考文献
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股関節の形成
、または、成長に異常がみられる遺伝的要因が大きく関係している疾患です。
股関節形成不全は、メンデル遺伝形式に適合しない（つまり必ずしも１００％遺伝によって決定されるとは限らない）多因子性遺伝であり、何らかの遺伝的背景の存在が考えられ、
遺伝要素をもつものが環境の要因の作業を受け、ある閾値を超えると発生すると考えられています。
（両親が股関節形成不全の場合、この病気を持たないで生まれてくる子犬の確率は、わずか７％にすぎないとの報告もあるそうです。）
環境要因は、栄養と運動です。
股関節形成不全は、股関節が形成される過程で異常がみられるもので、子犬がその素質を持っていても出生時には正常であるのが普通です。
だんだんと変化がおこるのですが、症状が現われる時期は大きく個体差があります。
早い場合は４、５ヶ月〜６ヶ月で発症しますが、普通は６ヶ月〜１歳半頃から、痛みなどの症状が現われます。
多く見られる症状には、「歩くときに腰がフラフラする。（モンロー・ウォーク）」「歩行や階段の昇降を嫌がる」「動かなくなって、すぐに座ってしまう」「後肢を揃えて飛ぶような動作をする」「座るときの姿勢がおかしい」などがあります。
幼齢犬で症状が現われるケースでは、ほとんど触診によって病気を推定できます。
確定診断は、２歳齢以降のX線検査によってできますが、症状が現われている場合は、それ以前でも可能といわれています。
早期に治療すれば、症状をある程度抑えられるケースもあり、症状が進行するに従い、治療法の選択の幅も狭くなります。
重症であればある程、犬は苦しみますし、治療の成功率も低くなります。
疑わしい時は、動物病院で検査を受けるべきですし、定期的にX線検査を受けて、早期発見に努めることが大切です。
好きなだけ食べさせた子犬と比べ、この病気の発生が、ずっと低く抑えられたとの報告もあります。
股関節形成不全は、犬が肥満していると、骨盤に余計な負担がかかるため、発症が早くなったり、速く進行したりします。食事に関しては、子犬の年齢で必要とされる栄養素をバランスよく与え、太らせないようにしてください。
それらは、カルシウムが少なく通常のフードより電解質のバランスが良いからです。
アメリカでは、このようなフードは処方食として何種類か手に入り、獣医師も子犬が成長し終えるまでは、このタイプの処方食を勧めるそうです。
しかし、一般的に何でも過剰に与えると弊害が起きてしまいます。
カルシウム添加は、大型犬の軟骨と骨の正常な発育を阻害します。子犬用の食事に、更にカルシウムを添加するのは、トラブルの元になるだけなのです。
しかし、やりすぎると元々異常な股関節に余分な負担がかかり、更に悪化させてしまいます。
「股関節のリスクの高い犬種の子犬は、万一の病気の警戒のため、生後９ヶ月までは過度の運動を行わない」とさえ言われています。
フリスビーを追いかけさせるよりは、リードをつけて３Kmほど散歩をさせてください。
水泳は、非常に適した運動です。水が体重を支えてくれるので、関節が擦り減ったり傷つけたりせずに
充分な量の運動ができるからです。
すでに症状が出ている場合も、予防の時と同じ方法が痛みを和らげるのに役立ちます。
痛がるようなら散歩はやめましょう。休息も運動と同じくらい関節の痛みをとってくれます。
薬剤を処方する内科療法が、いろいろな鎮痛剤や抗炎剤が開発されたことにより、かなり進歩してきたからです。
アメリカの報告によると、内科療法により、全体の６７％が、飼い主の満足する結果が得られたそうです。
現在、最も広く行われているのは、大腿骨頭切除術（だいたいこつとうせつじょじゅつ）と呼ばれる方法です。
股関節形成不全は、大腿骨の頭の部分の大腿骨頭と、寛骨臼（かんこつきゅう）と呼ばれる部分がうまく組み合わさらないため、いろいろな症状が現われる疾患ですが、
その大腿骨頭を切除することにより、痛みを軽減するわけです。
この手術方法は、体重２０Kg以下の犬に対しては、かなり良い結果が期待できますが、
通常、手術後２〜３ヶ月経過しないと、脚をうまく使うことができません。
最近、徐々に普及してきた手術法が、大腿骨頭全置換術（だいたいこつとうぜんちかんじゅつ）と呼ばれる方法です。
人工骨頭を使用する方法で、理論的には最も優れた手術方法であるといえます。
ただ、手術費用が高価であることや、有効期間、成功率などの点で問題も残されています。
しかし、成功すれば最高の方法になるでしょう。
飛んだり撥ねたり全力疾走したりの激しい運動ができない、
あるいは、できても禁じられるということが、どんなに苦痛なものか想像してみてください。
股関節形成不全は、交配に使う犬の家系（血統）の病歴調査と、レントゲン検査（X線検査）によって
防ぐことのができる病気です。
どうか、これ以上、苦しむ犬と飼い主さんを増やさないためにも、
ブりードには、細心の注意を払ってください。
「よくわかる遺伝医学」 藤木典夫 編著
「愛犬チャンプ 1999年3月号」 小宮山典寛獣医師 記述
「犬のココロを読む事典」
マシュー・ホフマン編書
股関節の検査に詳しい「MilkeyとDanceちゃん」のサイトはこちら