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アルビノオゥシーの白雪ちゃん
白雪ちゃんの生まれてきた意味を感じてください。
障害に負けず懸命に生きる姿は何を訴えているのでしょうか？
私たち人間は、すべての命を左右する権利があるのでしょうか？
人間は、すべての「命」の責任者になって良いのでしょうか？
このコーナーは、白雪ちゃんのお母さんのご協力のもと作成しました
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序章 障害
白雪
障害犬との暮らし
信頼とコミュニケーション
最後に 毛色と疾患
あと書き 手話犬・マギー
＜白雪ちゃん＞
１９９９年８月１２日生まれ
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＜序章＞
ペットとして迎え入れた犬が純潔種だとしても
その犬種のスタンダードを固定するために成された先人たちの努力、犬たちの犠牲、
それらを考える人はほとんどいないでしょう。
私もその一人でした。
しかし、その犬の子孫を1匹でも生まれさせることに関わることがあるのなら、そのことを想い、
人間の手で一つの命を作るという責任の重大さを感じ、勉強するべきだと思います。
これから紹介していくことは、私が体験した事実です。
衝撃的ではあるけれど、決して「不思議なこと」ではありません。
場合によれば、いつ、みなさんも同じ立場に立たされるかわからない事実なのです。
これまで私は、交配・繁殖にはまったく興味はありませんでした。
それはブリーダーと呼ばれる「プロ」の仕事だと思っていたからです。
しかし「プロだから安心できる」「プロだから研究している」など
「プロ」と「商売にしているの」とは離して考えなければならないのを今回はじめて知りました。
これまで犬の飼い方、しつけ方などの本を読み漁った私ですが、交配・繁殖だけはとばして読んでいました。
個人向けのしつけの本に、この項目はいらないような気さえして
「繁殖の本を別に作れば良い」とさえ思っていました。
しかし、メスのオゥシーを迎えるにあたり
ブリーダーとは交配・出産を約束しなければならなくなりました。
その約束がなければ購入できなかったのです。
「何もわからないけれど相手はプロなんだからブリーダーに任せれば良い」と思っていました。
犬は大好きでしたが、犬を取巻く世界のことは詳しくはありません。
ほとんどの人はそうでしょう。特にどうしても知る必要もないでしょう。
自分の犬に責任を持ち、幸せに暮らしていけるなら・・・。私もそう思っていました。
しかし命を作り出す時、飼い犬は勝手に妊娠はしません。犬の命は人間が作るのです。
五体満足に産まれた子犬でも、幸せな犬生を生きるとは限りません。
ならば、わざわざ不幸な命を作り出すことは罪です。
それなのになぜ、五体不満足な子を平気で生ませるのでしょうか。
自然にしていて障害のある子が生まれるのは仕方がないとしても
人間の勝手で、それも商売を理由に、
そのような命を作り出す権利が果たして人間にはあるのでしょうか？
岡本さんのサイトをもっと早く知っていれば、この交配にサインはしませんでした。
サイトには「マール同士を交配するとアルビノが出るかもしれない」ではなく
「マール同士の交配はしてはいけない」と書かれていました。
衝撃を受けました・・・・・・白雪はマール同士の交配で生まれました。
背中の一部に、わずかなマール柄があるだけで、ほとんどが真っ白。
目が見えない上に、耳も聞えない。内臓的な疾患も患っています。
ブリーダーから「マール同士だと、きれいなマール柄が生まれる」といわれました。
「白い子が生まれるかもしれないけど、承知で飼ってくれる人はいる」といわれたことを気にはなりましたが
この時点では、まだ白い子がスタンダードでないことすら知らずにいました。
「マールの需要が多く、白い子はあまり好まれない色なんだ」と解釈していました。
まさか淘汰されるような子を、わざわざ生ませるとは思ってもいませんでした。
「プロに任せるんだから大丈夫だろう」と安心していました。でも違うんですね・・・
本当に安易でした。
プロの繁殖だって不幸な命が生まれるんですね・・
それも、生まれる可能性をわかっていて交配をすることもあるんですね・・・
後になって気付きましたが、もうすべてが手後れでした。
本来、交配は
その犬種を愛し、色んな角度・視点から研究して、すべてを熟知した者がするべきです。
それには、「プロ」も「アマ」も関係ないような気がします。
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