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アルビノオゥシーの白雪ちゃん

白雪ちゃんの生まれてきた意味を感じてください。
障害に負けず懸命に生きる姿は何を訴えているのでしょうか?
私たち人間は、すべての命を左右する権利があるのでしょうか?
人間は、すべての「命」の責任者になって良いのでしょうか?

このコーナーは、白雪ちゃんのお母さんのご協力のもと作成しました
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序章 障害  白雪  障害犬との暮らし  信頼とコミュニケーション 最後に 毛色と疾患  あと書き 手話犬・マギー 


<6匹の子犬たち>

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<障害>

 アルビノといわれる色素遺伝子異常の子犬は6匹中3匹生まれました。
私は素人です。「淘汰」を意識さえせず、すべての子を生かせようと必死でした。

1匹目、2匹目に生まれた子は仮死状態で、私が袋を破り羊水を出し、タオルでマッサージを続ました。
鳴き声が聞こえるまで祈るような気持ちで続けました。
特に2匹目は小さくて弱々しく
私は1日中つきっきりで優先的に乳首をくわえさせました。

しかし、この子の目は他の子たちが引き取られていく頃になっても、完全に開くことはありませんでした。
そして更に、耳までも聞こえないことがわかりました。

その時になって、他の引き取られていった子犬たちのことが気がかりになりだしました。
それでも私はまだ、障害の原因を「母犬の遺伝子が原因」だと思っていました。


目と耳に障害のあるこの子は我が家で引き取り「白雪」と名づけました。現在、母犬と暮らしています。
白雪に、なんとか幸せな一生を送らせてやりたいと家族中で見守っています。
また、白雪と巡り合えたこと、我が家に迎い入れたことに喜びも感じています。

ですが、同時に、
白雪のように、人間の勝手で作られた障害のある命は
本来なら、生まれないことが一番幸せなのだとも思っています。

またどこかで、人間の勝手な安易な交配が成され、
不幸な命が生まれないことを願うばかりです。


プロと呼ばれる方、ご自分の愛犬に子犬を生ませたいと思われている方。
障害を持つ子犬を生ませるのも生ませないのも、すべてあなたの手に任されているんのです。

防ぐ手段は簡単です。安易な交配やマール同士を交配させなければ良いんです。
マール同士の交配は何の得にもなりません。犬と飼い主を苦しめるだけです。

私が生ませた子犬たちのことは、今でも気がかりです。心配で胸が痛くなります。
障害を持っていてもorいなくても心配する気持ちは同じです。
それが障害を持っているとすれば尚更です。

私のしたことや、責任の重さは、
たとえ「知らなかった」としても、生まれてきた命からすれば何ら軽減されるものでもありません。
非難されても当然です。
私は重い十字架を背負うことになりました。この気持ちがお分かりでしょうか。


今さらブリーダーを責める気持ちはありません。
ですが、私の経験をお話しすることで
少しでも、こんな不幸な命が生まれるのを防ぐことができるなら、この事実を訴えていこうと思いました。

確かに自然界でもアルビノや障害を持った命は何%かの確率で生まれてきます。
それは防ぐことはできません。
でも、それらの命は、生まれる意義があって生まれてきたのだろうし、
その子を育てるご家庭は神様が「このご家庭なら」とお選びになったご家庭なんだろうと考えます。
ですが、人間が無責任に、まして、障害が出るとわかっていながら命を作り出すことは
決して許されることではありません。
私たち人間に、そんな権利はありません。

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